仕事をしたことがない大学生がインターンシップに行ったら 最終回
はじめてのインターンシップ最終回
最初の記事から読みたい方は以下を参照してくださいね
インターンシップ大イベントの工場見学に出発
今回の工場見学の場所は愛知県の知多地域にあるので、
午前は社内で業務をこなし、昼前に工場に出発。
社員の方と電車に揺られること30分程度
その間、私はずっとロシアの社会事情などを社員の方に話していました。
ロシアには、通算7年程度住んでいたので、このブログでもいつか書ければいいな。
最寄り駅からはバスで工場に向かう。
湾岸沿いだけあってさまざまな企業の工場が立ち並んでいる。
毎回工場のような大きな施設をみるたびに、人間の知能の高さに関心する。
例えばガスに関しても、それを液化して、また気体に戻して、家庭でも使えるようにして・・・こんな事考えつく人間すげえなぁと思う。
工場に到着
さて、工場につくと作業着を渡される訳だが、女性用がないという。
渡された成人男性の作業着に埋もれながら、
何とか袖やズボンをまくりそれっぽく着こなす。
はたから見れば凄くダサいか逆に最先端のおしゃれかというレベル。
(ちなみに工場見学は他の学生もいたが、女性は私しかいなかった。)
まぁ、見た目は気にせずに安全ヘルメットを被り工場見学が始まる。
ガス実験を間近で見る!
最初は軽く実験みたいなものを見せてもらった。
実験では液体化しているガス(−196℃)の中に子供のおもちゃであるプニュプニュのボールを入れるというもの。
入れても変化はないが、取り出し優しく床に落とす。
本来ゴムで出来たプニュプニュのボールなので落ちても問題はないわけだが、
液体化ガスに入れたボールが床に落ちると、凄く激しい音と共に爆発し割れるのだ。
つまり、液体化ガスにつけたゴムは一気に固まり、脆い物となる。
工場をバスに乗って見学
工場の中は広いので、バスでゆっくり移動しつつ説明を受ける。
液体化し−194℃になっているガスは海水を使って気体に戻す。
なので、海水を引き上げて使用する仕組みとなっている。(その中にはよく魚なんかが混じるらしい。ちょっとかわいそう・・)
そして、液体のガスが流れる管に海水をいろんな方向から当てて温めるのだ。
しかし、少しでも海水の当たる位置や角度に問題があれば、管は一気に凍りついてしまうらしい。
そんな話を聞いている最中も「誰がこんな事考えついたんだろうなぁ」なんて考える。
そして、色んな工場施設(ガスに匂いをつける施設など)を通り過ぎながら
ガス貯蔵タンクに登る
ガスの貯蔵タンクに到着し上まで登る。
上からは海を一望でき、ちょうどマレーシアから来たガスタンカーも止まっていた。
ちなみに、ガスタンカーは消防船と警備船と一緒に行動するそうだ。
貯蔵タンクは普通もっと外に出ているのだが、これは地下埋込み式で地下にガスを貯蔵している。
タンク1個約500億円だと工場長が言っていた。もっと高いと思ってたよ。
地下はこのような感じになっている。
一回完成したタンクはもう一生開けることがないらしい。
なので、完成したときには工場の社員の方々が中に入りラクガキを思い出に残すそうだ。
社会人の方でも、青春っぽいことやるんだなぁと思った 笑
ちなみに、この工場は主に株主の方にしか工場見学を実施していないらしいので
今回は本当に貴重な経験だった。
インフラ業がもっと好きになった。
帰りは海を見に寄り道
インターン先からのプレゼント
そして、インターン最終日には何と偉い方(役員の方だったのかな?あいさつをした程度なので詳しく分からない)から一生の思い出になるプレゼントを貰った。
ガス会社がロシアのサハリンからLNG(液体ガス)を運ぶタンカーの製造を外注し、その船が作られた時の記念模型!
あいさつに行っただけのはずが、
大阪風のツッコミが激しいおじいさまだったので、私も大阪の血が騒ぎ(ロシア人だけど)あいさつをした後も和気あいあいと話ができたみたい。
そしたら、軽い感じで「これあげるわ。」って言われて凄くびっくりしました。
世界に一つしかないもの。
私がはじめて社会の中に飛び込んだ記念としてずっと大事にします。
おわりに
はじめてのインターンは私の精神疾患も相まって最初は凄く身体的に大変だった。
もっと色々仕事見てみたいのに、もっと色んな人と接してみたいのに、体調は言うことを聞かなかった。
だけど、2週間が終わった時は終わるのが寂しくて、でも笑顔で完走できた。
「やっと終わったーこれでまた夏休みや!」という笑顔ではなくて、
「やり遂げた。私は頑張れた。強くなれた。」達成感の笑顔。
そして、日常とかけ離れた楽しい夢が覚めてしまったような寂しさ。
仕事をすることは決して楽ではないし、私は単なるインターンシップ生。
だけど、今しかできない凄い経験だったなぁと思う。
このガス会社と出会えてよかったなぁ
おわり