中学卒業をしたら、いきなり両親にアメリカ移住を告げられた話 [第二話 居候編]
本日は久しぶりに長編になるであろう私のアメリカ移住編の続きです。
※前回に引き続きまったりとした内容になりますが、今後は修羅となるので乞うご期待
前回の記事は以下を参照してください。
長いフライトと乗り継ぎを終え、やっとたどり着いたフロリダ州タンパ。
到着したのは良いが、住むところなんてない。
アメリカでは「信用」という名の支払い能力が凄く大切だ。
この部分は日本も同様ではあるが、家を借りるにも携帯を作るにも、銀行口座があるか・住所を有しているかが大切だ。
さらにアメリカは小切手での支払いが主流なので「銀行口座を所持し、なおかつ長期間にわたり問題がないか」というのも重要だ。
まぁ簡単に言えば、アメリカで銀行口座や小切手なんかを自由に使いたければ「信用というものを蓄積していかなければならない」
なので、アメリカでの信用なんて全くない日本から来た共産主義者かもしれないロシア人なんて、最初は誰も家なんて貸してくれない訳ですよ 笑
ということで、父の上司の家に居候することに。
フロリダ州タンパにある中流層の分譲住宅は基本的に
一定の土地に一軒家をたくさん建てて、壁で囲むという感じで建設されている。
分かりにくいかもしれないが衛星から見たタンパの住宅街。
このように、一定の場所に家を建て、門で囲み、部外者が侵入できなくなっている。
そしてその周りはひたすら池と熱帯雨林。
安い住宅なら土地付きで2000万円程度で買えるらしい(2010年の頃は)
フロリダに到着しすぐに父上司の家に向かう。空港から車で1時間程度かな。
やっと居候先に到着。
家の玄関。日本の市営住宅に住んでいた私にとって豪華な玄関。
ちなみにご想像の通り、土足です。
居候先のリビング。広々とした窓から差し込む光が心地いい。
リビングの床はカーペットが最初から貼り付いている。
こちらも広々としたキッチン。日本の賃貸のキッチンは結構狭いので初めて見る大きなキッチンにおおはしゃぎ(他人の家だという事を忘れている中学生の私)
フロリダ州の家といえばやっぱりプール!
中流階級の分譲住宅には基本的にプールがついている。
自家用プールがある家なんて初めての私はもっと大はしゃぎ(他人の家だっつーの)
そしてリビングからの景色は、熱帯雨林と沼! 笑
目の前に大自然が広がってるなんて、流石にアメリカですよね。
光でキラキラするプールの水。ハンモックでゆらゆらするのが気持ちいい。
そして家の前にある沼には、もちろん....
ワニがいます!
フロリダ州は熱帯雨林気候で沼が多いのでアリゲーターがいるんです!
普通に沼で泳いでたり、草の上で日向ぼっこしたり
最初は驚きしかなくて毎日写真を撮っていましたが、最後の方には日常の光景の一部となっていました。慣れって怖い。
というわけで、到着したばかりの頃は新しい環境で見たことのないものばかり。
そりゃ旅行気分でおおはしゃぎですよ。
だけど、これから始まる高校生活が修羅になるなんて考えてもみなかった私。
私の頭の中では「アメリカ人=めっちゃかっこいいやん」という単純な思考しかなく、「私も頑張って英語を勉強して永住したら、こんな大きくて綺麗な家に住める。幸せや!」ぐらいにしか考えていなかった。
今、過去の自分に会えるなら全力で登校拒否しろと言いたい。
だけどあの頃の私に登校拒否する勇気がなかった。
いや、正しく言ったら「両親に逆らう勇気」がなかった。
だから私は高校生活の4年間、みっちり全神経をすり減らされる形となってしまうのである。
つづく...